家具と世界の景気

オフィス家具の市場動向は、世の中の景気に大きく左右されます。なぜなら、景気が悪くなれば、企業はオフィスをたたまなければならず、そうなると、オフィス家具も必要なくなってしまいます。2008年にリーマンショックが起きたときには、企業の倒産が相次ぎ、それにともなって、オフィス家具の需要も大幅に減少しました。しかし、その後、アベノミクスなどにより、日本の景気が徐々に回復してくるにつれて、オフィス用品の需要も増え、現在では回復傾向にあります。
しかし、近年では、また別の傾向がオフィスの家具の需要に大きな影響を与えています。それは高齢化とノマド化です。具体的に説明しましょう。高齢化は言わずもがな、日本人口の平均年齢が上がることですが、この傾向はますます加速するものと予想されています。つまり、高齢になり、退職する人たちがどんどん増える一方、大学を卒業して働き始める人が減るという二極化です。そのため、労働人口が補充されず、どんどん減っていってしまうのです。つまり、オフィスで働く人もどんどん減ります。オフィスの用品は使う人が減れば当然需要は減少しますから、この減少が大きな影響を与えていることは否定できません。

ノマドとオフィスの関係も影響

そして、もう一つ、オフィス製品に影響を与えているノマド化とはなんでしょうか。ノマドとは、遊牧民のことですが、新しい働き方として注目を集めています。つまり、会社という集団に所属することなく、フリーで仕事をする人たちのことです。今後IT化が進み、もともとオフィスで行われていた仕事が個人の在宅勤務者に振り分けられることによって、オフィスワーカーがやはりますます減ることが予想されます。そうなると、実際の会社という場所でオフィス製品を使う人が減ることから、オフィス用品を扱う企業は大打撃を受けるはずです。よって、オフィス製品の業界としては、国内のみに需要を求めるのではなく、海外のオフィスの需要を見極めたり、国内においても既存の製品とは異なる製品を開発したりといった独自の方向性を定めることが必要になるでしょう。